インターネットを草創期より活用しているミュージシャン、福間創氏がナビゲートするコラムです。
2008年04月18日
僕がインターネットを使いだしたのは94年からだから、結構早い方だと思います。
その前のパソ通時代も含めるとかれこれ20年ほどやっていることになるんです。
特別な日を除けば、365日ほぼ毎日繋いでるような状態で、それは今でもそうです。
(と言ってもプログラムを書くわけでもwebデザインするわけでもなく、 既存の技術を使って普通に楽しんでいるだけなんですが)
じゃぁなんでよくもまぁ20年も飽きずにやっているのかと自答すると、
それは、結局ワクワクだったから、の一言に尽きるんです。
もちろん20年前と比べるとネットワーク・インフラも随分整って、新たな技術もまだまだ出てくるだろうし、出来ることもどんどん増えて行くと思うんですが、僕の中でそのワクワクの幅はというのは20年前も今現在も大して変わって無いんです。
ということは、新しい技術達はもちろん重要ではあるけれど、根底の楽しい気持ちや気分といった領域では何も変わってないということなんです。
じゃぁそのワクワクの中身はなんだって話になるんですけれど、これはもう、スタンドアローンじゃないって事に尽きます。
例えば、僕はアマチュア無線はやりませんでしたけど、やっていたおじさんの話を聞くと、
「CQ、CQ、どなたか応答願います」ってな具合で見知らぬ人に呼びかけ、返事が来た時は、凄く楽しかったと言うんです。
『今日そちらは晴れてますか?どうぞ』とか、他愛の無い会話が殆どで、端から見れば、それの何が面白いんだ、って事になるんですが、当事者のワクワク度は相当のものだったと想像できます。
どこかの誰かと、個人レベルでコミュニケーションが取れる事の意味を想像し、無線機の向こうに思いを巡らせる楽しさはインターネットでも同じでしょう。そして最重要なのは、自分が発信する情報に対して、相手側の反響が即伝わってくる。相手側もこちらと同じくワクワク感を共有しているハズだと言うことなんです。
既存のメディアのように、1WAYではなく、2WAYなんだということです。
この手の話はネット初期の頃から散々言われ続けていたハズなのですが、成熟し実用段階となった今ではこの辺りがないがしろになっている気がします。
2WAYということは、結果として発信側の意識が、サービス精神とか、おもてなしの心とか、
つまり、相手に喜んでもらおうという姿勢に自然と繋がって行くんです。
例えばあなたが料理を作っていて、思いの外美味しいカレーが出来たとしたら、
誰かに知ってほしい、食べて欲しいと思うわけです。頼むから食べてくれと。
これは自分が持っている情報を他人に伝達して皆で情報を共有したいという、考えてみれば人間が昔から持っている本能と言ってもいいかもしれません。そういう欲求をインターネットでは叶えやすいんだと思います。つまり、本質だけで評価が得られる可能性が高いわけです。
ビジネスとしてそのカレーをWEBで売り出すとした場合でも、買ってくれた人は自分自身でモノの善し悪しを判断できるわけです。そして美味しいと評価するなら、おそらくは口コミで話題になります。
宣伝費ゼロで。
今述べているのは理想というか、抽象的な話なんですが、
表現をする人にとっても、物を作っている人にとっても、何かを売って商売している人にとっても、インターネットではその理想に近づけられると思っています。これは商用利用する場合でも同じだと思います。
オフラインで商売をする場合では、資本を持った所が一人勝ちしやすく、いわゆる殿様商売的な1WAYの構造が長く続いていますし、大人の事情とか、利権なんかも大きく絡んでくるでしょう。
成果を求めるあまり優先順位を変えざるを得ない事も多々あるわけです。構造的に。
不幸な事にこの構造をそのままオンラインに持ち込む人達も沢山居て、例えば、一番大切な画面の向こうに居る人より、アクセスを集めたいが為にSEO対策を優先した結果、無駄なQ&Aページやキーワード羅列といったような、検索エンジン巡回ロボの評価を得る事が第一の目的になっちゃったり、検索結果上位に表示される為だけにサイトを最適化した結果、見に来てくれる人は二の次、おもてなしの心無しという状態に陥りやすいんです。
何が言いたいかと言うと、2WAYでかつワクワクwin winコンビネーションではなく、一方的な成果主義だけに走ると、いくら取り繕っても、見に来てくれる人にはいずれ見抜かれちゃうぜ、という事です。
もちろんページを見に来てくれる人の為に、WEBを良い見栄えにする、分かりやすいコンテンツにするといった技術的な部分では、ある程度のセオリーが確立されているので、WEB制作会社など、専門知識をもった所に外注する事が得策ですが、テクニカルば部分でのSEO、マーケティングも含め、相手に喜んでもらう事、冒頭で述べたようなワクワク感、インターネットの楽しさを分かっている制作パートナーを見つけることが大切だということです。
というわけで、随分と概念的な話になってしまいましたが、第一回目ということで許してください。
最後に、オフラインな世界では長年ギブアンドテイクな世の中なわけですが、オンラインの世界ではギブギブギブなんだと思っています。
だから、なにをするにも、見返りだけを求めない心でやって行くと、結果としてそんなには間違った方向に行かないのではないかと。
ではまた。
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