インターネットを草創期より活用しているミュージシャン、福間創氏がナビゲートするコラムです。
2008年06月16日
例えばある企業がある商品を開発し販売していくとなった場合、購買層を想定して制作しますよね。【ターゲットは20代~30代、独身男性、職業=会社員】といった具合に。
でもそれだと、開発に携わるAさんとデザイン担当のBさんの思い浮かべるターゲット像にブレが出るわけで、制作フローが進むにつれ、違和感が出てきたり、効率的に商品作りが進まないと。制作側が確実にユーザー像を共有できていないから、仕上がった商品が結果的に曖昧なモノになったり。
そこで抽象的なユーザー像をより具体的に、あたかも実存しているかのような架空ユーザーをデザインする事をペルソナと呼ぶわけです。
顧客データからユーザーの傾向を数値化したり、アンケート、インタビューなどを実施し、数多くのデータ分析した上で、名前、容姿、顔写真は元より、会社での役職や趣味、好きな食べ物からよく見るテレビ番組、果てはその人物の口癖なども想定し時間をかけて架空人物を作り上げ、最終的には開発チーム全員がペルソナに感情移入してしまうまで持って行く。
そして、その作り上げたペルソナに喜んでもらう為だけにチームが集中して企画から販売まで行えば結果的にオフライン上の我々にとっても、有効な商品が生まれるという寸法。
これは利益最優先で効率化を図るためのモデルですよね。
企業としては営利第一だろうから。
これって確かに短期的には効果あがる気がするんですが、少し危険な香りもします。
まず、皆がこれをやっちゃうと、結局はどうしても安全な、無難な所に行かざる得ないんじゃないでしょうか。
もちろん、10代男子高生と50歳バツイチ子供二人のクラブママ、みたいなペルソナを複数用意する事もあるようですが、それでも結局このやり方だけだと、振り子の振り幅短くなっていくハズなんです。全体が10だとして、+3と-3位の間で揺れていると。
次に、架空人物ですから、生身の消費者は実は不在ですよね。本当の顔、ないわけだから、大げさに言うなら、こういう事、神様位しかやっちゃいけない気もします(笑)
きっとペルソナ作りって面白いだけに危ないですよ。絶対ゲーム感覚ですもん。
冒頭AさんBさんが想像した人物像のズレから来る商品の方が、面白いモノ出来るのではないでしょうか。勘違いから生まれたり、その工程でアイデアが閃いたり。成功確率は非常に低いと思うんですけれども(笑)
勘違いの"のりしろ"を多く取っている方が、健康的で人間らしい気もします。
でも反面、クリエーター制の仮想キャラに本気で恋する時代なわけですけどねぇ。。。
まぁメーカーが作ったペルソナの想定内には入りたくないとかヒネクレものの僕なんかは思うんですけどね。。。
ではまたっ!
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