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デスクトップ研究会 福間 創のデスクトップ・コラム

福間 創のデスクトップ・コラム

インターネットを草創期より活用しているミュージシャン、福間創氏がナビゲートするコラムです。

出来合いネーミングライツ

2008年06月02日

先日、とあるIT系のセミナーに出席してきました。
セミナーというものは、する側も受ける側も基本的に現状の認識を確認をするために行うもので、受ける側は、おぼろげだった自分の考えを確信に変えるためにあるように思うわけです。
だから当たり前の事を当たり前に言う事が前提なので内容は目新しくも無いのが普通だと思うのですが、約90分の間に感じたのは、「これ、普通の人は言葉によって惑わされるんじゃないか」ということでした。

例えば、アーキテクチャ、ワークフロー、ソリューション、インサイト、アウトソーシング、プライオリティ、ソート、イーコマース、 etc.....
特にIT系の世界では、その多くが海の向こうで創造されているわけだから、仮名が多くなるのはわかるのですが、それにしても約90分の間、この手のIT用語で埋め尽くされてるわけです。

僕はセミナーの内容そっちのけで、"何なんだこれは"と感心してしまいました。

例えばアウトソーシングを調べると【外注】だし、プライオリティだと【優先順位】だから、別に新しい価値観でも何でも無い。結局はネーミングを変えているだけなんです。ただ、講師の人も別に悪意があるわけではなく、ましてや受講者を惑わす意図も無いわけです。もちろん僕も、普段からある程度この手の言葉を普通に、無意識の内に使っていますし。

そこで、何でわざわざ新しいネーミングを生み出す必要があるのだろうという疑問を抱いてみました。昨今のWEB2.0、Ajax、DHTML、Greasmonkeyにしろ、確かに技術的に少しづつ進んではいるけれど、出来合いの技術を組み合わせているわけで、根本はそこまで目新しくも無い。ということは、ネーミングの中身に価値があるわけではなく、ネーミングそのものに価値があり、その言葉を皆が好んで使う事で認識を共有し、確信を得る事自体が大事で、それこそが消費者に有効なモデルなんだろうという結論に。

でもこれって、昔からこの世の中そんな事だらけで進んでいるんですよね。

別の角度から考えてみると、例えばトレンディードラマとか、ビールの銘柄とか、携帯の新機種とか、ん、J-POP音楽も。中身自体は手を変え品を変えで新しくもないのに、ここまで量産され実際に大量に消費されて行るということは、実は僕ら側がその目新しい気分を求めているんだなぁ、と。そして、その中の50個に1個くらいは、大切な真のアップグレードや、バージョンアップが仕込まれていたりするのかも。
と、あらためて気がつかせてくれたIT"用語"セミナーでありました。

さて、下のURLは【真・IT用語辞典(コンピュータ用語界の「悪魔の辞典」)】。
http://glossary.tank.jp/
・・・そこまでネガティブにならなくても...(笑)

ではまた。


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